痰が出る咳が止まらない!黄色・緑色の痰が示す危険な病気サインと受診目安

痰が出る咳が止まらない!黄色・緑色の痰が示す危険な病気サインと受診目安

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痰(喀痰:かくたん)は、気管や気管支の粘膜から分泌される粘液が、異物や白血球の死骸を巻き込んで塊となったものです。通常時でも健康な人の気道では1日に約100mlの分泌物が作られていますが、無意識のうちに飲み込まれるため自覚することはありません。しかし、気道に炎症が起きると分泌量が急増し、痰が出る咳(湿性咳嗽)として自覚されるようになります。

痰の絡む咳が長引く際、最も重要な診断の手がかりとなるのが「痰の色・性状」と「発熱の有無」です。特に「熱がないから重症ではない」と思い込むのは非常に危険な誤解です。

発熱を伴わないにもかかわらず痰が絡む咳が続く場合、主に以下のような原因が考えられます。

  • 後鼻漏(こうびろう)・副鼻腔炎:鼻水が喉の奥へ垂れ落ちることで気道を刺激し、粘り気のある痰と咳を誘発します。アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)では熱が出ないケースが大半です。
  • 咳喘息・アレルギー性気管支炎:一般的に咳喘息は痰の出ない乾いた咳(乾性咳嗽)とされますが、初期や軽症例では「白く透明で粘り気のある痰」を少量伴うケースが臨床現場で多く確認されています。
  • 胃食道逆流症(GERD):胃酸が食道へ逆流し、迷走神経を介して気管支を収縮させたり、喉を直接刺激して痰や咳を引き起こします。胸焼けを自覚しない「無症候性」も存在します。
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支拡張症:長年の喫煙習慣や過去の感染症の後遺症により気道が慢性的に傷ついている場合、平熱のまま朝方を中心に痰と咳が続きます。

一方、痰の色が「黄色」や「緑色」に変化している場合、体内では好中球(白血球の一種)が細菌やウイルスと激しく戦った結果、その死骸や酵素(ミエロペルオキシダーゼ)が分泌物に混ざり合っていることを意味します。透明や白色の痰がウイルス感染初期やアレルギー反応を示唆するのに対し、黄色から緑色へ濁りが強くなるほど、細菌性二次感染や慢性気道感染症のリスクが高まります。

佐々木 一輝
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佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。