渋谷エリア全体で猛烈な勢いで進む渋谷再開発プロジェクト。その波は当然、この遊歩道周辺の景観にも大きな影響を与えている。東急株式会社が主導する大規模な都市計画・再開発の現場では、単に高層ビルを建てるスクラップ&ビルドの手法から脱却し、街の歴史的文脈をいかに空間へ織り込むかという高度な試みが続く。
その象徴的な事例が、下流に位置する渋谷ストリーム周辺で見られる水辺の再生アプローチだ。さらに周辺の低層開発においては、建築家の隈研吾が手掛けるような木材や自然素材を大胆に取り入れたファサードが点在し、人工的な都市空間に「かつての水辺と緑の記憶」を呼び戻す試みがなされている。暗渠という歴史的遺産の上に、現代の建築美学が重なり合うことで、歩行者中心のウォーカブルな都市回廊が形作られている。