『クローズ』および続編『WORST』の世界を語る上で避けて通れないのが、鈴蘭史上最強の男と称されるリンダマン(林田恵)との勝敗です。春道は作中で数多くの猛者を薙ぎ払ってきましたが、リンダマンに対してだけは唯一黒星を喫しています。
二人の直接対決は作中で2度行われました。1戦目は互いの拳が同時に炸裂したダブルノックアウトによる「引き分け」(春道は自分が負けたと思い込み、リンダマンもまた春道の強さを認めた名シーンです)。そしてリンダマンの卒業直前に行われた2戦目では、死闘の果てに春道がわずかな差で敗北を喫しました。つまり、春道の公式戦績は1分1敗となります。
歴代最強ランキングの議論において、春道はリンダマン、そして『WORST』に登場する花木九里虎と並ぶ「絶対的三強」の一角に位置付けられます。九里虎が圧倒的な跳躍力と破壊的な蹴り技を武器にするのに対し、春道の強さは常人離れしたタフネスと一撃で相手を沈める天性のパンチ力にあります。どんな強敵の攻撃を受けてもニヤリと笑って立ち上がる精神的タフネスを含め、春道の実力は世代を超えてトップクラスであることは間違いありません。