名古屋地方裁判所で開かれたくら寿司の迷惑動画事件における初公判。廷内に姿を現した被告の男は、裁判長から起訴状の内容について問われると、消え入るような声で「間違いありません」と述べ、起訴内容を全面的に認めました。
検察側の冒頭陳述では、犯行当日の詳細な行動パターンが白日の下に晒されました。被告らは共犯者とともに店舗を訪れ、周囲の客や店員の目を盗んで醤油差しに直接口を付ける様子をスマートフォンで撮影。その動画をあえて拡散性の高いSNSに投稿し、飲食店の正常な営業を著しく妨害した経緯が淡々と読み上げられました。
法廷の傍聴席には多数の報道陣が詰めかけ、被告の一挙手一投足に視線が注がれました。証言台に立った被告は終始うつむき加減で、時折声を詰まらせながら謝罪の言葉を口にしましたが、法廷内に漂う緊張感と企業側が受けた被害の深刻さを覆すには至りませんでした。