くら寿司における炎上事案は、大きく分けて「従業員によるバイトテロ(2019年)」と「客による迷惑動画テロ(2026年)」という2つの大きな波が存在します。いずれも悪ふざけ動画をSNSへ投稿したことが発端でした。
2019年2月、大阪府内の店舗でアルバイト従業員が、一度ゴミ箱に捨てた魚(ブリの切り身)を拾い上げて再びまな板に戻す様子を撮影した動画がInstagramに投稿されました。動画は瞬く間に拡散し、「不衛生極まりない」「食の安全を脅かす行為」として凄まじい批判を浴びる事態となりました。投稿した従業員は「身内だけの限定公開のつもりだった」「ウケを狙ってやってしまった」と供述しましたが、企業価値と顧客の信頼を一瞬で失墜させる結果を招いたのです。
さらに2026年春には、他チェーン店を含めた外食テロが連鎖する中、名古屋市内のくら寿司店舗において客による悪質な迷惑行為が発生しました。醤油ボトルの注ぎ口を直接くわえるような仕草を見せたり、回転レーンを流れる寿司を素手で掴んで直接口に入れ、醤油差しを直飲みする動画がTikTokにアップロードされたのです。
これらの一連の行為の根底にあった動機は、いずれも「SNS上での承認欲求」や「仲間内での悪ノリ」に過ぎませんでした。しかし、その浅はかな衝動が引き起こした波紋は、個人の人生を完全に狂わせる規模へと膨れ上がっていきました。