製品のパッケージや一部の過剰なEC広告には「全身対応」と謳われているケースが見られますが、身体の構造上、絶対に使用してはならない危険ゾーンが存在します。とりわけ顔やVIOへの使用可否と注意点については、明確な境界線を引く必要があります。
結論から申し上げると、顔面およびVIO(デリケートゾーン)への使用は絶対に避けるべきです。顔の表皮は身体の皮膚に比べて厚みが半分以下しかなく、皮脂腺の分布も特殊です。研磨器具でこすった場合、角層が一瞬で剥ぎ取られて激しい紅斑や毛細血管拡張症、あるいはシミの元凶となる炎症後色素沈着を確実に招きます。産毛を取りたいからと額や頬をこすり、皮膚科へ駆け込む患者が後を絶ちません。
また、VIOゾーンは皮膚が薄いだけでなく、粘膜に近接しており雑菌が繁殖しやすい過酷な環境にあります。研磨によって生じた微小な傷口から大腸菌やブドウ球菌が侵入すれば、重篤な毛嚢炎や化膿性汗腺炎を引き起こす恐れがあります。同様に、皮膚が薄く摩擦の集中しやすいワキ、皮膚がたるみやすい肘・膝の内側、くるぶしなどの骨が突出した部位も、均一に圧力がかからず局所的に表皮が剥離するリスクが極めて高いため、使用は極力控えるのが鉄則です。