コーラを飲んだ際に胃が激しく痛む主たる理由は、胃粘膜に対する三重の刺激が同時に働くためです。
炭酸飲料に含まれる炭酸ガスは、体内に入ると体温によって急速に気化します。気化したガスは胃を内側から押し広げ、胃壁の神経を物理的に刺激して膨満感やキリキリとした痛みをもたらします。さらに、炭酸飲料自体の刺激によって胃粘膜の血流やバリア機能が一時的に低下し、知覚過敏のような状態に陥ります。
追い打ちをかけるのがコーラに含まれるカフェインです。カフェインは自律神経を刺激し、胃壁細胞から強力な胃酸の分泌を促進させます。過剰に分泌された胃酸は、炭酸によって弱った胃粘膜を直接攻撃し、胃酸過多による鋭い痛みを引き起こすのです。また、コーラ自体のpH値は2.5前後と胃酸に近い強酸性を示しており、化学的な刺激も無視できません。