Q1:コンクリートが中性化すると、コンクリートそのものがボロボロに崩れるのですか?
A1:いいえ、中性化そのものでコンクリートが砂のように崩れることはありません。中性化(炭酸化)によって炭酸カルシウムが生成されると、微細な空隙が埋まるため、短期的にはコンクリート自体の圧縮強度がわずかに上がる現象すら見られます。本当の危険は、アルカリ性が失われて内部の鉄筋が錆び、体積膨張によってコンクリートを内側から破壊する「爆裂」にあります。
Q2:築年数が浅い建物でも中性化は起こりますか?早める原因は何ですか?
A2:条件が悪ければ築10〜15年程度でも深刻な中性化が進むことがあります。主な原因は、施工時の「水セメント比の過大(水を多く混ぜすぎた粗悪なコンクリート)」、「締め固め不足による多孔質化」、そして「型枠の精度不良によるかぶり厚さ不足」です。また、交通量の多い幹線道路沿いや排気ガスが滞留しやすい屋内駐車場では、外部環境の影響で中性化が通常の数倍の速度で進みます。
Q3:DIYや市販の補修材で中性化を食い止めることは可能ですか?
A3:軽微なヘアクラックを市販のエポキシ樹脂やセメント系パテで埋める一時的な止水措置は可能ですが、根本的な中性化の停止は困難です。中性化が鉄筋周辺まで達している場合、内部の錆を除去してアルカリ性を回復させる(または防錆剤を浸透させる)専門処置を行わなければ、内部で錆が進行し続けます。鉄筋の露出や浮きが見られる場合は、DIYで蓋をするのではなく、プロの診断士によるハツリ・防錆処理・断面修復が不可欠です。