胃袋が限界を迎えているとき、知りたいのは何キロも離れた有名店ではなく「今いる場所から数分で駆け込める美味い店」だ。現在のスマートフォンの位置情報を活用した検索環境は、かつてない進化を遂げている。独自取材で見えてきたのは、地元民に長年愛される知る人ぞ知る隠れ家から、最新の調理ギミックを取り入れた新鋭店まで、リアルタイムの空席状況や移動時間を加味してシームレスに選び取れる時代の到来だ。
単に近さだけで選ぶと、観光客向けの割高な店や凡庸なチェーン店に吸い込まれがちになる。妥協したくない今日の食事を成功させる鉄則は、現在地からの直線距離だけでなく、路地奥の小さな看板やビルの地下に潜む名店を見つけ出す視点を持つことにある。