効率やタイムパフォーマンス(タイパ)を重視し続けてきた若者たちの間で、揺り戻しが起きています。彼らが求めているのは、あえて時間をかけて一杯のお茶を味わう「贅沢な無駄」です。急須から湯呑みへとお茶が注がれる数分間。その静寂こそが、SNSの通知に追われる日常からの逃避行として機能しています。
都内の店舗を訪れると、客層の多くは20代から30代前半。彼らはコーヒーのカフェインによる覚醒効果ではなく、L-テアニンがもたらす深いリラックス効果を求めてやってきます。ただ飲むだけでなく、お茶が淹れられるプロセスそのものを体験として消費するスタイルが定着しています。