ミタスニーカーズを世界的ショップへと押し上げた立役者といえば、クリエイティブディレクターの国井栄之氏を置いてほかにいない。彼が掲げるコンセプト「東京改(TOKYO CUSTOM)」は、単に色や素材を変えるだけのコラボレーションとは一線を画す。東京の街並み、路地裏の空気感、そしてスニーカーカルチャーへの偏執的なまでの愛が、1足のシューズの中に濃密に凝縮されているのだ。
彼の手掛ける別注は、常にスニーカーリテール業界の常識を覆してきた。歴史的なアーカイブに対する深い造詣と敬意を持ちながら、既存のパーツを解体し、まったく新しい文脈で再構築する。だからこそ、国井氏のクリエイションは単なる限定品にとどまらず、ストリートウェアの歴史に刻まれる「作品」として評価されるのだ。