追肥でありがちな失敗が「根元に直接ドサッと肥料を置く」という誤ったやり方です。植物の根は、先端に近い微細な根毛(こんもう)部分で水と無機イオンを吸収します。太い主根の根元に肥料を固めて投入すると、肥料焼けと呼ばれる浸透圧ストレスを引き起こし、根を壊死させてしまうリスクがあります。
オクラの根は地表近くに浅く広く広がる性質を持ちます。追肥の具体的な手順とポイントは次の通りです。
【ステップ1:施肥位置の決定】
株元から最低でも15〜20cmほど離れた場所、ちょうど葉の先端が広がっている真下の地面に施します。畑栽培であれば畝の肩部や株と株の間、プランター栽培であれば容器の縁(へり)に沿って円を描くように散布します。
【ステップ2:中耕(ちゅうこう)と土寄せ】
撒いた化成肥料888を、移植ゴテなどを使って表土と軽く混ぜ合わせます(中耕)。オクラの根は酸素を好むため、固くなった表土を軽くほぐして空気を含ませる効果もあります。ただし、深く耕しすぎると浅く張った細根をちぎってしまうため、深さ2〜3cm程度を優しく引っ掻く程度にとどめてください。
【ステップ3:たっぷりの水やり】
固形肥料は水分に溶け出さなければ根から吸収されません。追肥作業の直後には、鉢底から水が流れ出るまで、あるいは畝全体がしっかり湿るまで十分に通水を行います。