霊獣・麒麟が登場するのは、原作ジャンプコミックス第20巻に収録されている第173話「霊獣・麒麟の巻」(文庫版では第12巻)です。物語の舞台である童守町に突如として異様な神気が満ち、天から神々しい光とともに巨大な霊獣が姿を現すところからエピソードが幕を開けます。
中国神話において、麒麟は鳳凰・霊亀・応竜と並ぶ「四霊」のひとつに数えられ、優れた君主が善政を敷く泰平の世や、偉大な聖人が誕生する前兆として地上に降臨すると伝えられてきました。作中でもその伝承を踏襲し、単なるオカルト現象を超越した規格外の存在として描かれています。
平穏な日常を一変させる圧倒的な神威と、威厳に満ちたビジュアルは、読者に「これまでの敵妖怪とは次元が違う」という強烈な緊張感を叩きつけました。