エア マックスのソールが自滅する最大の原因は、ミッドソールに採用されているポリウレタン(PU)という素材にあります。クッション性と反発性に優れる反面、空気中の水分と化学反応を起こし、時間の経過とともに高分子鎖が断裂します。これが「加水分解」と呼ばれる物理現象です。
日本のように湿度が高い地域では、加水分解の進行速度は加速度的に早まります。たとえ一度も履かずに新品のまま箱に保管していたとしても、製造から3年から5年が経過すると内部劣化が始まり、最終的にはクッキーのように脆く崩れてしまうのです。
さらに厄介なのが、ナイキ自慢の「Airバッグ」の存在です。エアバッグを包み込むミッドソール部分が崩壊すると、エアの圧力を保持できなくなり、シューズ全体の構造が崩れてしまいます。