武力を持たずとも、その誇り高き生き様によって歴史を動かしたクイーンたちも見逃せません。
成蟜(せいきょう)の正妻である瑠衣(るい)は、屯留(とんりゅう)の名家の出身であり、かつて冷酷だった成蟜の心を真の王族へと成長させた最重要人物です。屯留の反乱劇において成蟜が命を落とす際、瑠衣に秦国の未来と自らの意志を託すシーンは、シリーズ屈指の屈指の名場面として多くのファンの涙を誘いました。
また、若き日の嬴政の命と心を救った闇商人・紫夏(しか)のエピソードは、嬴政が「中華統一」という壮大な夢を抱く原点となりました。趙国からの脱出劇で矢を浴びながら嬴政を守り抜き、「恩恵は次の者へ」と言い遺した彼女の生き様は、作中における最も気高い魂の象徴です。