日本の漫画・アニメ産業において、『ジョジョの奇妙な冒険 第5部』が果たした役割は極めて大きい。従来の少年漫画におけるバトルといえば、攻撃力やスピードの競い合いが主流だった。しかし、荒木飛呂彦が提示したのは、「時間の概念そのものを解釈し直す」という哲学的な頭脳戦だ。
時間が飛ぶ、結果だけが残るという不気味な体験をコミックのコマ割りと構図だけで表現し切った表現力は、後続のクリエイターたちに計り知れない影響を与えた。単なる力押しではないバトルファンタジーの金字塔として、今なお多くの作品にリスペクトされ続けている。