競技タイピングブームは、キーボード周辺機器市場にも大きな恩恵をもたらしている。コンマミリ単位のアクチュエーションポイント(反応深さ)を調整できる磁気軸(ホールエフェクト)スイッチや、打鍵時の反発力を極限まで高めた超軽量キーキャップなど、勝つためのギア開発が過熱している。
スポンサー企業もこのトレンドを見逃さない。大手PCデバイスメーカーは次々とトップタイパーとプロ契約を結び、専用モデルのシグネチャーキーボードを発売。かつてはマニアックな自作キーボード愛好家の領域だった「軸の選定」や「打鍵音のチューニング」が、今や一般のゲーマーの間でも当たり前の会話として交わされるようになった。