きび砂糖とは?白砂糖や黒糖との違いや体に悪い噂の真相を徹底解説に関する疑問を分かりやすくまとめました。詳細な解説をご確認ください。

きび砂糖を一言で定義するなら、「サトウキビ本来のミネラルや風味を残したまま使いやすく仕上げた砂糖」です。原料は南国の温暖な気候で育つサトウキビ。砂糖の製造工程における「精製度」のグラデーションを理解すると、その立ち位置が明確になります。

砂糖の原料であるサトウキビの茎を搾ると、濃い緑褐色の搾り汁が得られます。この搾り汁を石灰などで清浄化し、不純物を取り除いたのち、どの段階まで精製を進めるかによって仕上がる砂糖の種類が変わります。

  • 黒糖(黒砂糖):サトウキビの搾り汁をそのまま濃縮・煮固めたもの。精製を一切行わないため、ミネラルや特有の苦味・強い風味がダイレクトに残る(未精製の「含蜜糖」)。
  • きび砂糖:搾り汁から余分なアクや不純物を取り除き、精製を完全に終わらせる手前の「ミネラル分を含んだ糖液」をそのまま煮詰めて結晶化させたもの。黒糖ほどのクセがなく、まろやかなコクが残る(部分精製の「含蜜糖」)。
  • 白砂糖(上白糖・グラニュー糖):糖液から遠心分離機を使って不純物やミネラル(糖蜜)を徹底的に分離・除去し、純粋なショ糖の結晶だけを取り出したもの(精製された「分蜜糖」)。無臭でクセのない純粋な甘みが特徴。

家庭用として最も知名度の高い製品は、日新製糖(現:ウェルネオシュガー株式会社)が展開する「カップ印のきび砂糖」です。1980年代に開発され、独自の製法でミネラルを残しながらサラサラとした使い勝手を実現しました。「きび砂糖」という名称自体は同社の登録商標から広く認知され、現在ではサトウキビ原料の部分精製糖を表す代名詞として定着しています。