気候変動の波は容赦なく聖地を襲っている。2026年現在、夏の甲子園では「朝夕二部制」の導入や給水タイムの拡大など、前例のない熱中症対策が次々と打ち出されてきた。試合時間の短縮は、単なるスケジュール消化のためではなく、球児の命を守るための絶対防衛線だ。
すでに延長戦においては10回から無死一、二塁で始まる「タイブレーク制度」が完全に定着し、無制限の延長戦というドラマは過去のものとなった。ファンやメディアの意識も「根性論」から「科学的リスク管理」へと確実に変化している。タイブレークが受け入れられた今、なぜ点数差コールドだけが聖域として残されるのか——この疑問が大きくなるのは自然な流れと言えるだろう。