ユーカリといえば、コアラが食べる細長い葉や、シルバーブルーのシックな葉色を思い浮かべる人が多い。しかし、ポポラスが咲かせる花は、私たちが普段目にする一般的な花びらを持つ花とはまったく異なる構造をしている。
ポポラスの花には、いわゆる「花びら(花弁)」が存在しない。つぼみの時期は「カリプトラ」と呼ばれるキャップ状の蓋に覆われており、開花期を迎えるとこの蓋がポロリと外れる。中から飛び出すのは、数え切れないほどの白い雄しべだ。これが放射状に広がり、まるで小さな毛ステッキや繊細な綿帽子のような姿を形成する。
満開を迎えたポポラスの枝先は、緑の葉と相まって、まるで粉雪が降り積もったかのような幻想的な光景を作り出す。ほのかに漂う清涼感のある爽やかな香りも、この花が持つ密かな魅力の一つと言えるだろう。