彼の行動原理の根本にあるのは、理屈抜きの好奇心だ。世界各地の泥水に這いつくばり、巨大なウツボや獰猛なオオカミウオ、果ては巨大オオナマズまで、自ら竿を握り、時には素手で捕獲を試みる。その記録は単なる釣果報告にとどまらず、生物の棲息環境、捕食行動、身体構造にいたるまで克明に観察された一次情報として構築されている。
過酷な現場でのロケは、文字通り命がけだ。咬傷、刺傷、皮膚の炎症――怪我の絶えない日常でありながら、カメラが捉えるのはトラブルを喜々として分析する彼の姿である。対象に対する深い敬意があるからこそ、過剰な煽り演出に頼ることなく、生物本来のダイナミズムを視聴者に届けることができるのだ。