今回、関係者への取材によって明かされたのは、デザイン初期段階における試行錯誤の軌跡だ。CLAMPの初期メモによれば、ケロちゃんは当初、もっと無機質な「魔法の解説役」として設計されていたという。しかし、ストーリーにコメディと人間味をもたらすため、大の甘党で食いしん坊というキャラクター付けが急遽加えられた。
アニメーション制作を手掛けたマッドハウスのスタッフ陣も、彼の「ぬいぐるみ形態」と「真の姿」の描写には細心の注意を払った。封印の獣・ケルベロスとしての巨大なライオンを思わせる神聖な美しさと、たこ焼きを頬張る普段の愛くるしさ。この極端な二面性が、視覚的なコントラストを生み出し、物語の奥行きを倍増させている。