ケンタッキーとビールの関係を語る上で外せないのが、かつて東京・高田馬場などで展開され大きな話題を呼んだ酒場形態「ケンタバル」の存在だ。夜間時間帯の新しい価値提案として誕生したこの新業態は、ファストフード業界全体に大きな衝撃を与えた。
従来のファストフードといえば、昼食やファミリー層の利用が中心であり、夜間の売上確保が課題とされていた。しかし、外食産業全体で「ちょい飲み」需要が高まる中、ケンタバルは専用のバルメニューやクラフトビール、樽生ビールを取り揃え、大人が夜に集える空間を提供した。このチャレンジは、ファストフード店を単なる「クイックランチの場」から「夜のサードプレイス」へと進化させる重要な足がかりとなったのである。