ヒット曲の消費スピードがかつてないほど加速している現代において、発表から年数が経過してもなお『人として』が歌い継がれ、語り継がれているのはなぜか。それは、この曲が一時的なトレンドや社会風刺ではなく、時代や国境を超えた「人間の本質」を描いているからだ。
古今東西、人間関係の悩みや生き方の葛藤が消え去った時代など存在しない。どれほどテクノロジーが発展しようとも、私たちが肉体と心を持つ人間である限り、「人とどう関わるか」「どうやって自分を許し、愛するか」というテーマは永遠の課題だ。『人として』は、その愚直なまでの普遍性に真正面から向き合った楽曲であるため、時代が変わっても色あせることなく、むしろ時代の混迷が深まるほどにその輝きを増していく。