現場ではどのようなにんじんイラストが実際に求められ、どう機能しているのでしょうか。保育士や食品スーパーの販売担当者に取材を行いました。
東京都内の認可保育園で主任を務める保育士(30代)は、お便りづくりでのリアルな現状を次のように語ります。
「毎月発行する園だよりはモノクロ印刷が基本です。そのため、カラー素材を無理に白黒コピーして線が潰れてしまう失敗が後を絶ちません。輪郭線が太く、黒のベタ塗りが適度に入ったにんじんイラスト白黒素材は、印刷しても表情がはっきり見え、子どもたちも『あ、にんじんだ!』とすぐ指差してくれます」
また、大手スーパーの青果部門でPOP作成を担当するチーフバイヤー(40代)は、イラストのトーンが売上に直結する現象を指摘します。
「リアルな野菜の写真だけを掲示するよりも、手書き感のある野菜イラストかわいいタッチのPOPを添えた週のほうが、特に子育て世代の買い物カゴへの投入率が約12%向上しました。野菜嫌いのお子さんが『これ食べる!』とカゴに入れて親御さんが笑顔になる場面を何度も見ています。食育と販売促進の両輪において、親しみやすいイラストが果たす役割は決して小さくありません」