科学捜査と並行して、現場を管轄する高速道路交通警察隊は最新鋭のデジタル捜査網と地道な鑑識活動を全方位で展開しています。ナンバープレートが折損・焼損していても、フレームやエンジンブロックに直接打刻された「車台番号」を酸処理などの特殊鑑識で復元し、車両本来の登録元を特定します。
さらに、新名神をはじめとする高規格幹線道路には、ETCゲートの通過記録、Nシステム(自動車ナンバー自動読取装置)、SA・PAの防犯カメラ、ハイウェイラジオ受信アンテナなど、膨大な監視インフラが整備されています。警察はこれらの通過履歴を秒単位で遡り、事故車両が何時何分にどのインターチェンジから流入したのかを追跡します。近年普及している通信型コネクテッドカーやクラウド連携型ドライブレコーダーのデータ解析も、運転者の特定と新名神の最新事故原因の究明において決定的な役割を果たしています。