からあげクンを割ったときに中身が淡いピンク色をしていると、どうしても加熱不足の生肉を連想してしまう。しかし、からあげクンの製造工程を知れば、その不安は一瞬で解消されるはずだ。
からあげクンは、店舗で一から生肉に衣をつけて揚げているわけではない。国内の指定食品工場において、成型された肉をスチーム加熱およびフライ加工によって中心部まで100%加熱殺菌した状態で急速冷凍され、各店舗へと配送されている。つまり、店舗に届いた段階ですでに中まで完全に火が通っているのだ。
では、なぜ火が通っているにもかかわらずピンク色に見えるのか。最大のからあげクン生焼け理由は、鶏肉の筋肉中に含まれる「ミオグロビン」という色素タンパク質にある。肉を加熱する際、調味料に含まれる微量な成分やスチームの熱環境によって、ミオグロビンが熱変性後も赤みを帯びた色素(ヘモクロムなど)として固定される「ピンキング現象」が起きる。これはハムやソーセージ、ローストポークなどでも頻繁に見られる無害な自然現象であり、生焼けとは根本的に異なる。