「昨日まで育った町が、たった数時間で灰になった」。アルバータ州北部から命からがら避難してきた住民は、声を詰まらせながらそう語った。通信基地局が焼失し、スマートフォンの電波も途絶えた中での命がけの脱出劇だったという。
臨時避難所として解放されたスポーツアリーナには、家を失った家族連れが詰めかけている。電力網の寸断、飲料水の汚染、そして絶え間なく漂う焦げ臭い煙。復興への道のりは果てしなく遠い。地球の反対側で起きているこの惨劇は、もはや単なる「異国のニュース」ではない。激化する異常気象が私たちが暮らす現代社会の基盤をいかに容易く破壊するかを、突きつける厳然たる事実だ。 (出典: カナダ 山火事(Yahoo!ニュース))