だるまを手にした時、誰もが最も気をもむのが「目入れ」の儀式だ。取材に応じたベテラン職人は、静かな口調でこう語る。「どちらから目を描くかには、明確な意味と作法が存在します」
開運効果を最大限に高めるための正しい目入れの手順と心得は以下の通りだ。
まず、願いを込めて墨を入れるのは「だるまに向かって右側(だるま自身の左目)」から。物事の始まりを意味する「陰陽」の理に基づき、心を落ち着かせて力強く黒目を書き入れる。
そして無事に願いが叶った時、感謝の念を込めてもう一方の「だるまに向かって左側(だるま自身の右目)」に黒目を書き入れるのが正統派の作法である。万が一、途中で挫けそうになったとしても決して諦めず、日々だるまと向き合い対話を重ねることが運気を呼び込む最大の鍵となる。