東京都内の人気カフェや歴史ある居酒屋の入り口で、戸惑う外国人旅行者の姿を見かけることが増えた。4人グループで来店し、注文するのはブレンドコーヒー1杯とケーキ1つだけ。彼らに悪気はない。「お腹が空いていないから分け合いたい」「喉を潤すだけで十分」という合理的な思考に基づいているからだ。
しかし、店側にとってこれは死活問題に直結する。特に2026年の現在、賃料、光熱費、バイト人件費はいずれもピークに達している。4人がけのテーブルを1杯のコーヒーで1時間占有されれば、そのテーブルの売上期待値は暴落する。店主たちの本音は「席を売っているのに等しい」という切実なものだ。