ブドウ糖は全身の筋肉や脳細胞でエネルギーとして即座に利用されるのに対し、果糖の代謝経路はほぼ全量が肝臓に集中する。キャパシティを超えて肝臓になだれ込んだ大量の果糖は、エネルギーに変換される隙もなく、酵素の働きによって急速に中性脂肪へと姿を変える。
この脂質蓄積が慢性化すると、お酒をまったく飲まない人であっても肝臓が脂肪で埋め尽くされる非アルコール性脂肪性肝疾患の引き金となる。肝臓への脂質沈着は、全身の細胞におけるインスリン抵抗性を悪化させ、すい臓から分泌されるインスリンの効き目を弱めてしまう。結果として体内の代謝バランスは根底から崩れ去る。