劇中で印象的に描かれる円形の美しい湖「糸守湖」。実はこの湖そのものが、約1200年前の平安時代(813年頃)にティアマット彗星の破片が衝突して形成された巨大な隕石クレーターでした。
さらに物語の重要な舞台となる宮水神社の御神体がある窪地(すり鉢状の巨石群)を調査すると、さらに古い約2400年前の紀元前に落下した隕石跡であることが分かります。つまり糸守の地は、1200年ごとに彗星の破片が引き寄せられるように直撃を繰り返してきた「呪われた宿命の地」だったと言えます。
地形の成り立ちそのものが天体衝突の歴史を物語っており、糸守という集落はクレーターの底に水をたたえた湖の周囲にへばりつくようにして発展してきました。住民たちが何世代にもわたって親しんできた景観そのものが、次なる災害へのカウントダウンを刻んでいたのです。