客席の奥へと視線をやると、ガラス越しに真っ白な湯気を上げるステンレス設備が見える。なんと客席のすぐ真横に本格的なチーズ工房を併設しているのだ。酪農家から届く新鮮な生乳を用い、熟練の職人が温度と湿度を秒単位で見極めながら手作業で練り上げていく。
かつて日本の外食産業において、フレッシュチーズといえば海外からの高価な空輸品か、専門工場からのチルド配送に頼るのが常識だった。その既成概念を鮮やかに打ち破り、都市部のカジュアルダイニングの店内で「生まれたての瞬間」を提供する。この圧倒的な鮮度とライブ感の提示こそ、goodspoonが業界に投じた最大の革新にほかならない。