四季芸術センター本館の内部は、徹底した機能美とプロフェッショナリズムで満たされています。最も象徴的なのが、実際の劇場の舞台寸法が床面に原寸大でテープマーキングされた大稽古場です。照明バトンやセットの可動域まで忠実に再現されており、劇団員は本番と寸分違わぬ距離感と空間把握を身体に叩き込みます。
また、稽古場の床にはダンサーの足腰への負担を極限まで減らす特殊な多重クッション構造が施されており、連日の過酷なリハーサルを支える技術が隠されています。
さらに本館内部で異彩を放つのが、舞台美術・衣装工房のフロアです。国内外のクリエイターから引き継いだ設計図をもとに、熟練の職人たちがウィッグの植毛から特殊メイクのパーツ製作、煌びやかなドレスの縫製、小道具のエイジング加工までを一手に担っています。長年培われた門外不出のメンテナンス技術によって、毎日の激しいステージアクションに耐えうる衣装と小道具が常に最高のコンディションに保たれています。