巨人ファンにとって、背番号97が特別な輝きを放つ最大の要因は、この番号をきっかけに主力の座へと駆け上がった選手たちの存在です。その代表例が、現在ジャイアンツの投手陣を牽引する左腕・井上温大と、2019年の胴上げ投手ルビー・デラロサです。
井上投手は高卒ルーキー時代に背番号91を背負いましたが、左肘の手術に伴い一時育成契約(背番号091)へ移行しました。懸命なリハビリとファームでの圧倒的な成績を経て、2026年7月に支配下登録を勝ち取った際に与えられたのが「97」でした。この番号で一軍初勝利を記録すると、首脳陣の信頼を勝ち取り、翌2026年には背番号90、そして主力級の若い背番号へとステップアップを果たしました。
また、2019年シーズン途中に加入したデラロサ投手も、来日直後は空き番だった97を着用。150km/h台後半の豪速球と切れ味鋭いスライダーを武器に防御率2.25・8セーブをマークし、低迷していたリリーフ陣の救世主となりました。その功績が認められ、オフには球団から期待の証として背番号12が提示されています。
巨人軍において背番号変更が行われる理由は明快です。「大きな番号で結果を残した選手に対し、球団の評価と敬意を込めてより若い番号を与える」という伝統的な信賞必罰のサイクルが存在するからに他なりません。