ユマニチュードでは、一連のケアを流れ作業にせず、関係性を段階的に深めていく「5つのステップ」に沿って実行します。
ステップ1:出あいの準備(アプローチ)
部屋に入る際は、ドアを「3回」ノックし、返答を待ってからさらにノックして入室します。相手のプライベート空間を侵犯しない礼儀を示すフェーズです。
ステップ2:つながりの準備(アプローチの確立)
いきなり体に触れてはいけません。まずは3秒以上視線を合わせ、声かけを行い、相手がこちらを受け入れる準備ができるまで待ちます。
ステップ3:つながりの確立(ケアの実施)
「見る・話す・触れる」のうち、常に2つ以上を同時に重ね合わせるマルチモーダル・ケアを展開しながら、本来の目的である清拭や排泄介助を進めます。
ステップ4:つながりの固定(ポジティブな記憶の定着)
ケア終了直後、「気持ちよかったですね」「ご協力ありがとうございました」と感謝を伝え、ケアを受けた時間が心地よい体験であったという感情記憶を残します。
ステップ5:再会の約束(次回への継続)
「また午後にお茶を飲みましょうね」と次の訪問を予告して退室します。別れ際をポジティブに演出することで、次回のケアへの拒絶を防ぎます。