巨匠・大島渚の知られざる愛…小山明子が語る壮絶な半生と現在の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

1996年、滞在先のロンドンで大島監督が脳出血に倒れたことで、彼女の生活は一変する。九死に一生を得たものの、残されたのは重度の後遺症だった。鬼才と呼ばれた夫が、一秒にして手厚い介助を必要とする身となった現実は、言葉に尽くせぬほど重かった。

そこから始まった17年間に及ぶ介護の日常。昼夜を問わぬ看病は彼女の身体と心を削り、時には自身も重い抑うつに苦しんだ。だが、彼女を突き動かしたのは夫への深い愛だった。病床の夫の手を握り、最期の日まで共に笑い、共に歩んだ日々の記録は、一筋縄ではいかない真の夫婦愛の証である。