巨大アルミを削り出す新幹線の作り方!時速320キロを支える現場の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

新幹線の開発思想を語る上で欠かせないのが、東海道新幹線の生みの親である伝説の技術者、島秀雄の存在だ。動力分散方式の採用や徹底したフェイルセーフ思想など、島が打ち立てた哲学は半世紀以上を経た現在も、日本の鉄道工学の揺るぎない背骨として生き続けている。

その伝統的なエンジニアリングの系譜に、劇的な革新をもたらしたのが工業デザイナーの奥山清行(Ken Okuyama)だ。フェラーリのデザインを手がけたことで知られる奥山は、E6系「こまち」やE7系「かがやき」のデザインを手掛け、走行性能の追求だけでは到達できない「情緒的な美」と「伝統美」を新幹線に注入した。島秀雄が築いた妥協なき機能主義と、現代の洗練されたインダストリアルデザインの融合。この両輪が揃って初めて、日本の新幹線は世界に類を見ない移動体験を提供できる乗り物へと昇華する。