自動化が進むなかで、利用者が最も懸念するのは「安全性の担保」です。専用の高架軌道を走る新交通システムとは異なり、一般の鉄道路線には踏切やホームからの転落といった様々なリスクが存在します。
JR東日本は、安全対策として以下のような先端ハードウェアおよびAIシステムの構築を進めています。
1. 車上・地上センサーとAI画像認識:
車両前方に高性能なミリ波レーダーや3D LiDAR(光検出と測距)、高解像度カメラを搭載。線路上に倒木や障害物、人がいた場合、人の目よりも早く検知して自動で非常ブレーキを作動させるシステムを開発しています。
2. ホームドアの全駅設置と転落検知:
GoA3以上の導入前提として、山手線をはじめとする対象路線ではホームドア(可動式ホーム柵)の整備が必須となります。隙間検知センサーや監視カメラとATOを連動させ、乗客の接触や挟み込みを完全に防ぐインフラ整備が進行しています。
3. 踏切障害物検知の高度化:
踏切が存在する在来線区間では、3Dレーザーレーダー式踏切障害物検知装置の導入が進んでおり、自動車の立ち往生などを即座に検知して列車へ停止信号を伝送します。
一方で、ゲリラ豪雨や大雪などの悪天候下におけるセンサー認識精度の維持や、走行中の急病人発生・車両故障時における避難誘導の迅速化など、運用面での細かなルール策定が現在も検証されています。