実は、日本の出版社が作る選手名鑑のクオリティは、海外のジャーナリストやスカウトの間でも高く評価されている。これほどコンパクトかつ詳細に、全世界の主要リーグをカバーした冊子は世界的に見ても珍しいからだ。
「日本のファンは世界一目が肥えている」と、あるサッカー誌の編集者は語る。単に有名なスター選手を紹介するだけでは満足しない。二部リーグの保有タレントや、ユース上がりの10代の契約状況までチェックする日本の読者に応えるため、編集部は現地通信員やエージェントのネットワークをフル活用している。その執念が生み出す情報の密度は、もはや一国のスポーツ文化の厚みそのものと言っていい。