移動の自由を必要としているのは若年層だけではない。高齢ドライバーによる事故防止を背景に運転免許返納が進むなか、地方部や郊外での「生活の足」の確保は待ったなしの社会課題だ。そこで再評価されているのが、歩行者扱いとなるシニアカー(ハンドル形電動車いす)と、進化した電動アシスト自転車である。
最新のシニアカーは、従来の画一的なデザインを脱却し、スタイリッシュな四輪パーソナルモビリティへと変貌を遂げた。障害物を検知する自動ブレーキや段差乗り越え機能を備え、家族がスマートフォンのアプリで見守れるGPS連動型も登場している。
一方、電動アシスト自転車も低重心化とフレーム剛性の向上が進み、押し歩きモードや両輪駆動システムを搭載したモデルが好評を博している。免許を手放しても孤立せず、自立した生活圏を維持するための命綱として、確固たる存在感を放ち続けている。