山中産業の代名詞とも言えるのが、植物由来ポリ乳酸(PLA)を使用した生分解性フィルター「ソイロン(SOILON)」です。従来のティーバッグ用フィルターには石油由来のナイロンやポリエステル、あるいは紙素材が使われるケースが主流でした。しかし、海洋プラスチックごみ問題やマイクロプラスチック摂取への懸念が世界的な議論となる中、同社はいち早く環境負荷を大幅に低減する新素材の開発に成功しました。
ソイロンは土中の微生物によって最終的に水と二酸化炭素に完全分解される特性を持ち、使用後にそのままコンポスト(堆肥化)へ回すことが可能です。さらに、熱湯を注いでも有害物質が溶出しない高い安全性と、茶葉本来の豊かな風味・香りを損なわない優れた抽出性を両立させています。
有名紅茶ブランドや大手飲料メーカーが相次いでソイロンを採用した背景には、欧州連合(EU)をはじめとする各国の厳格な環境規制への適合があります。食品衛生法や国際的な認証規格をクリアした品質の高さは、競合他社が容易に追随できない参入障壁を築き上げました。