この店の真骨頂は、圧巻という言葉すら生ぬるいワインセラーの充実度にある。店主自らがソムリエとして厳選したボトルの数は数百本を超え、プレミアムなシャンパーニュから入手困難なブルゴーニュのドメーヌまで、常時最高の状態で保管されている。
「寿司屋でこのワインが飲めるのか」という驚きは、すぐに歓喜へと変わる。例えば、香ばしく焼き上げられた穴子の握りに、熟成したピノ・ノワールを合わせる。あるいは、濃厚な海胆に芳醇なシャルドネを添える。一般的な寿司屋では決して味わえない、官能的なマリアージュがここでは日常風景として繰り広げられている。しかもワインの価格設定は極めて良心的で、ワイン通が涙を流して喜ぶレベルだ。