筋トレで筋肉痛にならないのは効果なし?最新科学が暴く筋肥大の真実

筋トレで筋肉痛にならないのは効果なし?最新科学が暴く筋肥大の真実

筋トレで筋肉痛にならないのは効果なし?最新科学が暴く筋肥大の真実の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。

大手フィットネスクラブやパーソナルトレーニングジムの現場、さらには筋トレ系コミュニティの書き込みを分析すると、多くのトレーニーが「筋肉痛に対する精神的な執着」に囚われている実態が浮かび上がります。

フィットネス現場で指導にあたるトレーナーへの取材では、「入会後3ヶ月ほど経ったクライアントから『最近筋肉痛が全く来なくなって、効いていない気がするから種目をもっとハードに変えてほしい』と相談されるケースが毎週のようにある」という証言が聞かれます。知恵袋やSNS上でも、「ベンチプレスを10セットやり抜いたのに胸が痛くならない」「痛くならない日は敗北感を覚えて罪悪感でプロテインを飲む」といった告白が散見されます。

しかし、こうした「ペインチェイサー(痛みを追い求める者)」に陥ると、かえって成長が止まるトラップが待ち受けています。実際に、ある20代男性トレーニーの手記では次のような生々しい経緯が綴られていました。

「筋トレを始めて半年、どうしても翌日の筋肉痛が欲しくて、予定していた重量を急激に増やし、無理な体勢でバーベルを振り回すように下ろしていた。翌日には望み通りの激痛が来て満足していたが、痛んでいたのは筋腹ではなく肩のインピンジメント(腱板炎)だった。完治までに4ヶ月かかり、その間に筋肉は削げ落ちてしまった」

また、部位別筋肉痛が出ない理由にも人体の解剖学的な差異が大きく関与しています。大胸筋や上腕三頭筋、ハムストリングスのように、ストレッチポジション(筋肉が伸び切った状態)で強い負荷がかかる部位は、結合組織が物理的に引き伸ばされるためDOMSが生じやすい構造を持っています。

対照的に、三角筋(肩の中部・後部)や広背筋、腹筋などは、関節の可動域構造上、筋線維が極限まで引き伸ばされた状態で最大負荷を受ける機会が少なく、収縮メインで刺激が入ります。そのため、適切に刺激が入って筋肥大が順調に進んでいても、翌朝に激痛として自覚されるケースは稀です。「胸は痛くなるのに背中や肩は痛くならない」と悩むトレーニーの多くは、単に部位ごとの骨格・筋膜構造の差異に直面しているに過ぎません。

佐々木 一輝
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佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。