1977年に公開された名作ドキュメンタリー『Pumping Iron』。あの映画で描かれたボディビルの黄金期は、情熱と野性味溢れるハードワークの象徴だった。アーノルド・シュワルツェネッガーが魅せた圧倒的な造形美は、当時の若者たちをジムへと駆り立て、世界中に一大ムーブメントを巻き起こした。
やがて時代は進み、ロニー・コールマンに代表されるモンスター級の筋量を誇るドミナント期へと移行。そして現代、ボディビルは芸術とテクノロジーが同居する精密科学の領域へと達した。根性だけで鉄塊を持ち上げる時代は終わりを告げ、力学的に最も効率的な軌道で筋肉を収縮させる技術が勝利の絶対条件となっている。