大きく育った金のなる木を美しく保ち、さらに株を増やすためのテクニックは園芸の醍醐味です。適切な手入れを行うことで、まるで盆栽のような重厚感ある樹形に仕立てることができます。
1. 剪定・切り戻しのコツ
適期は4月〜6月の生育初期です。伸びすぎてバランスを崩した枝や、内側に向かって混み合っている枝を剪定します。切る位置は「節(葉のついていた跡)のすぐ上、約5mm〜1cm」です。節の部分から2本の新しい新芽が吹き出すため、将来の樹形をイメージしながら分岐させたい場所でカットするのがプロの技です。
2. 植え替えの時期と用土配合
根詰まりを防ぐため、2〜3年に1回の頻度で一回り大きな鉢へ植え替えます。時期は4月〜6月が最適です。鉢底石をしっかり敷き、用土は市販の「多肉植物・サボテンの土」または「赤玉土小粒5:腐葉土3:パーライト2」の配合など、圧倒的な水はけの良さを確保できる土壌を用います。
3. 挿し木・葉挿しによる増やし方
剪定で切り落とした枝を活用すれば、極めて高い成功率(90%以上)で新しい株を増やすことができます。
- 挿し穂の準備:元気な枝を2〜3節(約7〜10cm)の長さでカットし、下部の葉を取り除く。
- 切り口の完全乾燥:直射日光の当たらない場所で3日〜1週間陰干しし、切り口が白く乾くまで待つ(湿ったまま土に挿すと腐敗する)。
- 発根管理:乾いた清潔な土に挿し、日陰で管理。最初の2週間は水を与えず、新芽が動き出したら徐々に水やりを開始する。
- 葉挿し:もぎ取った健全な葉を乾いた土の上に転がしておくだけでも、1ヶ月ほどで基部から小さな根と新芽が出現します。