身体醜形障害は、客観的には他人から見ても分からない、あるいはごくわずかな外見上の特徴に対して、「自分は化け物のようだ」「酷く歪んでいる」と思い悩んでしまう病気です。思春期から青年期にかけて発症することが多く、有病率は一般人口の約2%前後と決して珍しい疾患ではありません。
執着の対象となりやすい部位は多岐にわたりますが、特に多いのが「顔のパーツの形」「肌の凹凸・毛穴」「顔の歪みや非対称」「鼻筋のカーブ」「髪の薄さ」などです。本人は欠点を隠すために膨大な時間を費やします。
具体的な症状としては、以下のような強迫的な行動が代表的です。
・鏡チェックの反復または完全な回避:1日に何時間も鏡やガラスに映る自分を確認する、あるいは恐怖のあまり鏡を布で覆う。
・過剰な身繕い:化粧に何時間もかける、特定の角度からしか写真を撮らせない、髪型をミリ単位で調整し続ける。
・安心の強要(再確認行動):周囲の人に「私、変じゃない?」「顔歪んでない?」と何度も確認を求める。
・皮膚むしりや過剰なケア:肌のわずかな角栓や毛穴を爪やピンセットで傷つけ、かえって炎症を悪化させてしまう。
・対人回避と引きこもり:「こんな醜い姿を人に見られたくない」と学校や職場に行けなくなり、昼夜逆転や孤立に陥る。