耳たぶに斜めに走る深いシワ。これを1970年代に初めて心臓疾患との関連性として報告したのが、アメリカの医師サンダース・T・フランク氏です。彼の名にちなんで「フランクサイン(Frank's Sign)」と名付けられたこの微細な身体的特徴は、半世紀を経た現在、予防医学の現場で再び強い脚光を浴びています。
単なる都市伝説ではありません。国内外の様々な疫学調査において、このシワを持つ人は、持たない人に比べて虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)を発症するリスクが有意に高いことが証明されています。身体の末端にある小さな組織が、なぜ命に関わる臓器の異常を知らせるシグナルになり得るのでしょうか。