「あそこの家、両親とも働いていて裕福そうなのに、なぜ毎日子どもを食堂に行かせるのか」という疑問。これがネット上で「図々しい」と批判される典型例だ。しかし、現場のスタッフに話を聞くと、見え方は少し変わってくる。共働きで夜遅くまで帰れない親にとって、子ども食堂は単なる「食事の場」ではなく、安全な「居場所」なのだ。経済的な貧困だけでなく、時間的・精神的な孤立を防ぐ役割を果たしているという視点が抜け落ちている。
一方で、高級外車で乗り付け、親自身も楽しそうに格安の食事を食べて帰る姿が、近隣住民の感情を逆なでするのも事実だ。「本当に困っている人に届いていないのではないか」という不信感は、コミュニティの分断を生む火種になりかねない。