昔ながらの土耕栽培にあった「腰をかがめて摘む」苦労は、ここ藤枝では過去の記憶になりつつある。現在、地域の主要な農園で主流となっているのは、大人の胸の高さに果実が実る「高設栽培(ハイベッド方式)」だ。果実が空中に浮かぶように実るため、土が触れず衛生面でも極めて清潔に保たれている。
通路幅も車椅子やベビーカーが余裕ですれ違える広さが確保されており、三世代での家族旅行にも打ってつけだ。天候に左右されない全天候型温室の内部は常に春のような心地よさに保たれ、足元も清潔なシートで覆われている。ハイヒールや靴を汚したくないお洒落な若者たちがSNSに写真を投稿し、さらなる話題を呼ぶループが生まれている。